砂川の堤に独りかがまりてかそかなる水の音を聞きをり
夫の命日には毎年水仙の花が咲き、花を見るたびに夫を思い出す。亡き人々を思いつつも、ある意味気楽な独り居を楽しんでいる著者の日々がきめ細やかに描かれている。2011年12月刊。