山道を登りつつ思ふわが位置は夫のひだり猫の右なる
夫を亡くし、猫と暮らす著者。死後も自分の位置は「夫のひだり」にあると感じている。
独り身の寂しさを感じながらも、猫や、庭を横切る狸、畑で遭遇する猪などとも親しく暮らしている。2014年6月刊。
装画:井関古都路。