大阪府吹田市で長く福祉関係の仕事をつづけた著者の、地域の自然、歴史、人々への優しいまなざしが現れている。2012年12月刊。
萩と松江に住んだ約30年の暮らしを歌にまとめた著者第一歌集。「歌を詠むことで、なくした自分を取り戻そうとしているのかも知れない」(あとがき)。2010年 10月刊
岡山県歌人会代表、龍短歌会代表を務める著者。古典和歌から現代短歌に至る永い歴史の海を深甚な知識と奔放な想像力で漂流する珠玉のエッセイ集。
あの辺り漂ひてゐむ子の魂か秋となりゆく夕焼の空(母・下村とし)
2011年夏に逝った医師・下村宏之のありし日を偲ぶよすがとして、父母、弟、妻がそれぞれの言葉で綴った文集。故人の一周忌に生前お世話になった方々に配られた。